例えば教育研修やオリエンテーションの時、2人一組になり握手をしてもらうとします。握手のときはお互いがアイコンタクトをとりながら挨拶をするのが本来はルールですが、実際はほとんどの人が相手の目を見ずに握手している手を見てしまいます。
仕方のないことです。特に初対面の人ともなると、目をばっちり合わせることを「気まずく」感じてしまうのです。こんな調査もあります。
日本人は、欧米人に比べてアイコンタクトの頻度が低いといわれる。正面から見つめられると、日本人は相手に対して「近づきがたい」「怒っている」などと感じてしまうのが要因であることが、東京大学大学院総合文化研究科の長谷川寿一教授や明地洋典・日本学術振興会特別研究員PD、フィンランド・タンペレ大学のヤリ・ヒエタネン教授らが行ったフィンランド人との比較研究で分かった。米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」
文化的な違いがもとになっているようです。上記の研究により、日本人は「正面向きの顔」をフィンランド人よりも「怒っている」「近づきがたい」と感じることが示され、アイコンタクトに関する文化差が心理評定において見られる、ということです。
一昔前、日本人の曖昧な笑顔が海外で不評を買ったことがありました。
とりあえずの「笑顔」はできるものの、アイコンタクトがとれていないがために、誰に向けた笑顔なのかが判定できず、「愛想笑い」をしている、と嫌がられたのです。
アイコンタクトを伴わない笑顔は嫌われてしまう
アイコンタクトを伴わない笑顔は、好印象でないばかりかむしろマイナスです。なぜ笑顔にはアイコンタクトが必要なのでしょうか?
相手の目をみること=相手を認めているメッセージとなり、自分自身が友好的であるという証明になるからです。
また、相手からしっかり目を見つめられると、その相手を好きになるという効果もあります。
シャイな人はどうすればいいの?
とはいえ元来の性格がシャイな人もいますよね。
そんな人はなおさら目線を合わせられない・・・と思います。自分から目線を合わせるだけでなく、相手から見つめられるのも苦手なはずです。
しかしアイコンタクトは実は「慣れ」の問題なのです。
数をこなす、ポイントをふまえるなどすれば、たとえシャイだという方でもアイコンタクトをともなう笑顔ができるようになります。その練習方法はまた別の記事にてご紹介いたします。
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