
相手は自分を映す鏡?!
満面の笑顔の人に笑いかけられ、ついついつられて笑ってしまった。
反対に、楽しい気分でいたのにムスッとした態度をとられ、気分が萎えてしまった。こんな経験はありませんか?
脳内の神経細胞ネットワーク「ミラーニューロン」の働きによる現象で、目の前の相手の行動に反応し、自分も同じ行動をしたり、同じような感情に感化されてしまう【ミラー効果】というものです。
この働きによって、人の表情はその根源がポジティブだろうとネガティブだろうと等しく伝染されるのです。
私が出演したバラエティ番組にて、こんな実験結果があります。
【実験1】
顔に筋肉の動きをとらえる「筋電計」という装置を付け、異なる二枚の写真を見る。このとき被験者の筋肉はどのように反応するか?写真は、「笑顔の人物」「真顔の人物」の2種類。
→結果。真顔の写真では被験者の顔も真顔で顔の筋肉は動かず、笑顔の写真を見ると被験者の顔も笑顔になった。
【実験2】
セルフの証明写真機にて写真を撮る。自分一人で笑顔をつくったときと、笑顔の人の写真を見ながら撮影したときでは被験者の表情にどう差が出るか。
→結果。自分一人で笑顔を作った時はぎこちない表情であった。笑顔の写真を見ながらだと被験者の笑顔が自然なものになった。また、より強度がついた笑顔になった。
笑顔は伝染するということがよくわかる実験ですね。
このミラー効果を応用すると・・・
① 元気のない人を笑顔で元気にしてあげる
落ち込んでいる人に対して同調し、寄り添ってあげることももちろん重要ですが、あなたの元気をわけてあげましょう。ついつい引っ張られるような笑顔がカギです。
② 場の雰囲気をなごやかにする
仕事が立て込んでいるときや月末月初など、職場はイライラピリピリしがちです。ネガティブな雰囲気が充満するとまずます気が滅入るものです。こんなときはあなたの笑顔でまわりのムードを変えていきましょう。
③ 苦手なひとと笑顔で交流できる
苦手意識を持つ人に対してはどうしても表情に現れてしまいます。顔がこわばったり、目線が泳いだり。そんなときは意を決して笑顔で接してみましょう。その笑顔に相手がつられてしまえばこちらのものです。
④ みんながあなたを好きになる
人は自分を笑顔にしてくれた人を好きになる習性があります。そして笑顔の人のまわりには笑顔の人が集まります。自然と友好の輪がひろがるでしょう。
笑顔はまさにプラス型の循環コミュニケーションですね!
