

人間は暮らしていると様々なストレスに直面しますね。
コロナ禍ストレス!
目次
最近では特にコロナ関連のストレスが多く取り上げられています。
特に、「家族と顔を合わせる時間が多くなると同時にケンカも増えた」というケースは本当に多いですね。
・衛生観念が違う。除菌の取組み方に差がある。
・経済的に困窮し喧嘩になる。
・同じように家にいるのに家事分担の比率がおかしい。
・出かけられずに自分の時間が持てない。
・体型の変化がありからかわれる、過度に指摘される。
行動様式に制限があることで、小さなストレスを日々抱えている状態です。
また今までは日中に顔を合せなかったために目につかなかった部分が目立つようになり、つい口だしをしてしまうというパターンに陥ります。
恐ろしきコロナ。コロナ離婚は最近ではあまり取りざたされませんが、
少し前にコロナカスハラということばが話題になりましたね。
これは、コロナ禍における理不尽な怒り方や威圧的な態度をとるカスタマーハラスメントのことです。
産業別労働組合「UAゼンセン」が、流通・小売業・飲食・医療・サービス業などで働く組合員2万6297人を対象に、2020年7月10日~9月23日の期間、アンケート調査を実施した。「直近2年以内に、迷惑行為(カスハラ)があった」と回答したのは、56.7%(1万5256人)だった。 その迷惑行為がコロナに関係するものだったとしたのは、35.9%(5477人)であり、これは調査対象者全体の20.3%にあたる。「声が小さい。マスクとって謝れ!」コロナ禍の”カスハラ”、5人に1人が被害 小売・サービスhttps://news.yahoo.co.jp/articles/281398f4a0ec60ca8f708245dd7d66b40475030d
なかでもこの手のハラスメントが行われるのはドラッグストア、スーパーマーケット、ホテル・レジャー施設で、主に40~70代の男性がカスハラをすると結論づけられていました。
女性より男性のほうが社会的・本能的にそういう傾向になりやすいのでしょう…。
本当、多いですよね…色んなとこで見かけます。怒鳴ってるおじさん…
さて、このような緊急事態において自分の気持ちのままに怒り散らし、まわりに迷惑をかけていてはなにひとつ良い結果は得られません。
コロナカスハラ以外にも、「どうしてもこどもや家族に声を荒げてしまう」という方も沢山いらっしゃるでしょう。
こんな考え方があります。
アンガーマネジメントって?
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されていきました。日本アンガーマネジメント協会HP https://www.angermanagement.co.jp/
怒る必要のないことは怒らなくて済むように。ここ大事ですね。
カッときてすぐ怒りを露わにしてしまうという人はこの怒りの元を探ってみようという話です。
怒りとはそもそもなにか?
実は怒りは心理学上で「自分を守ること」であり「二次感情」であると言われています。
一次感情は痛み・恐怖・落胆・心配・悲しみ・傷つき・寂しさなどのネガティブな気持ちです。これらが増幅して「怒り」という二次感情に変化します。

つまり、怒るという気持ちの底には感情の元があるのです。
コロナカスハラを例にすれば、自分の思うようにサービスが受けられず、満たされないという落胆、バカにされているのかもしれないという心配から、もしくはコロナ禍の仕事・家庭で満たされな悲しみを蓄積していて当たり散らしているのかもしれません。
こどもや配偶者に怒鳴ってしまうのも同様です。
何度も言っているのに理解されない悲しみ、幼児などがケガをしてしまうのではないかという心配、自分の疲労に気づいてもらえないという失望感、コミュニケーションが足りていないさみしさなどから怒りへ変わります。
特に小さいお子さんをお持ちの保護者の方は、なかなかうまくいかない育児などで消耗を重ねていて「怒り」へ変わりやすいことでしょう。
怒りをコントロールする
怒りを覚えることは自然な反応ですからすべてが悪いわけではありません。しかし不必要な怒りは人生の上でマイナス要素を多く生みます。
アンガーマネジメントではこのような手法がとられています。
6秒我慢
感情のピークは長くて6秒と言われています。反射的に怒鳴る前に、なんとか6秒こらえましょう。「ムカッ」としたら一度深呼吸して6秒ゆっくりと数えるのです。
この時に無理やりにでも笑顔をつくるようにしましょう。
~するべき、の範囲を広げる
怒りという感情は様々な一次感情を根源にして「こうあるべき」「こうするべき」という自分の価値観がないがしろにされたり、破綻させられたときに現れます。
「配偶者なのだからもっと気を使うべき」
「食事のマナーはこうするべき」
など生活には多くの価値観が横たわっています。しかしこれらは他人と接する上で完璧に順守はできません。
強い言葉をやめる
「絶対違う」 「何でそうなの」 「いつもそう」
などの言葉を使っていませんか?はい、よく使っていたのでウッとなりました。
このような強い言葉は平穏な日常生活内においておすすめできません。
高圧的で喧嘩腰な印象を抱かれます。そもそも汚い言葉遣いをしないようにしましょう。
「てめー」「ふざけんな」「いいかげんにしろ」「●●っつってんだろ!」
などという語気の荒い言葉は対象者や周囲を不快にさせるばかりでなく自分自身を煽ってしまいヒートアップして回収できなくなります。
「あなた」「ご容赦ください」「おやめください」「再三のおねがいですが・・・」
と日本語はとっても美しく言い換えられるのです。
怒りの最終的な目的はなにか?
アドラーの心理学では、怒りには以下のような目的があるとされています。
権利を守る:誰かに自分の権利・立場を奪われそうになったとき
支配する:相手を自分の思いどおりに動かしたいとき
主導権争いに勝つ:交渉などで相手よりも優位に立ちたいとき
正義感を発揮:正しい(と自分が思っている)ことを教えてやりたいとき
すべては自分の価値観を通したいという根源につながっていますね。このような場面に出くわす時に怒りが発露されやすい為、日頃のシミュレーション時に役立てましょう。
まとめ
怒りの裏の感情にはすべて「理解してほしい」という欲求が隠れています。
もし理不尽なクレームに関しても、何に対して一次感情を持ったのかを探ることでより早く解決できることでしょう。中にはまったく一次感情が探れず「なぜか最初から怒っている」という厄介なカスタマーもいます。時には持久戦となりますが、必ず終わりはやってきます。
よく観察し、傾聴(よく親身になり話をきくこと)することが怒りをしる一歩です。
コロナ禍のイライラモードに流されず、自信の怒りの一次感情をよく整理してみましょう!
なるべく笑顔でいることが、どんな状況も楽しめる「強い人」です!
